特許調査は、オーダーメイドでスーツや靴を作るのと同じようにお客様の情報に基づいて、適切な調査設計を行う必要があります。当社では、お客様の情報(技術内容、調査目的、調査国、納期、予算等)に基づいて、お客様にフィットした調査をご提案いたします。
- 検索に自信が無い
- どこまで調べればいいのかわからない
- 満足のいく結果が得られなかった
検索ノウハウはもちろん、
技術内容にも精通したサーチャーがお客様との打合せをさせて頂きます。
サーチャーが打合せに同席することで、その場でおおよその調査ボリューム(検索範囲、抽出基準)や調査結果イメージが掴めます。
※実際には、打合せから数日~2週間程度で詳細な見積書を作成致します。
- 調査目的
調査方法(主題・動向調査、侵害防止調査、無効資料調査、新規性調査)を決定
- 開発拠点、販売国、競合企業
調査対象国、調査対象名義を決定
- 技術内容
調査テーマ(検索範囲、抽出基準)、コーディング項目を決定
- 納期・予算
調査方法、検索範囲、抽出基準を決定
※見積書作成フローは基本的な流れであって、納期・予算等に合わせて臨機応変に対応致します。
- 01お客様との打合せ
- 02検索母集合の作成
- 03見積書作成
01お客様との打合せ
お客様の製品・開発品の情報を基に調査方法・調査国等を決定。
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POINT 1商品を技術要素に分解して、
特許調査の観点として整理します。商品を複数の構成要素(パーツ)に分けることは、
技術的な構成を正確に理解するための一助となります。
また、技術構成が明確になるので、調査する特許群(検索母集合)や抽出基準を作成し易くします。
さらに、検索母集合や抽出基準を修正したいときにも、追加する観点や減らす観点を明確にすることができるため、再設計がし易くなります。 -
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POINT 2検索式を作成する際の方針をご提案します。
検索母集合は、複数の小集合をまとめたものであることがほとんどです。
個々の小集合は、ポイント①で整理した観点を基準にして検索により作成されます。
まず、ポイント①で整理した観点毎に、調査する特許件数を絞り込む際に使用する観点として適切か否かを判断します。次に、検索に使用する観点については、必ず調査すべき技術(特許分類)であるのか、調査した方がよい技術(特許分類)であるのかをご提案します。
実際に小集合を作成する段階では、特許分類を他の特許分類やキーワード等で絞り込みます。
※キーワードについては、お客様との会話の中からヒントやアドバイスをいただくこともあり、調査精度の向上のためにも直接お話しさせていただくことはとても重要だと感じております。
(実際に検索式を立てて件数を確認するのは、お打合せの後に、当社に持ち帰った後の作業になります) -
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POINT 3必要な特許をどのように選別して抽出するのか
ご提案・調整します。検索母集合には検索ノイズが含まれているため、
必要な特許/不要な特許を分けるための基準が必要となります。
この基準を「抽出基準」と呼び、可能な限り抽出すべき技術を言葉(文章)で定義します。
通常、抽出基準はポイント①で整理した観点の組合せになります。
ポイント②で検索母集合の作成には使用しないと判断した観点であっても、
抽出する際の観点としては有効であるために、抽出基準に盛り込まれる場合もあります。
お客様の商品や知りたい特許情報と、当社が想定する抽出基準とにズレがないことを確認するために必要な作業です。
02検索母集合の作成
調査対象技術を含む検索母集合を作成致します。
商品の構成要素 | 欲しいもの | いらないもの | 観点 |
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王様のイス | デスクチェアー |
| 観点A:人が着座可能な背もたれ付のイス |
ゴールドのチェーン | ブランコの ロープ (チェーン) |
| 観点B:1個の物体を揺動可能に吊下げる ための2個以上の吊下げ部材 |
ヤシの木 | 2本の自生木※ |
| 観点C:吊り下げ具を取り付ける2本の樹木 |
2本の人工物 (柱、加工木) | 観点C’:吊り下げ具を取り付ける2本の柱 | ※自生木は特許の構成要件として含まれない可能性があります |
一番関連性の高そうな「ブランコ(揺動可能なイス)」に関しては広めの検索を行う
「遊具やイス」に関しては補足的な母集合を作成
03見積書作成
抽出基準、コーディング項目を決定し、見積書を作成致します。
- 観点A~Cの全てを満たす出願
- ⇒ 該当として抽出
- 観点A、Bを満たす出願
- ⇒ 参考として抽出
- 観点B、C'を満たす出願
- ⇒ 参考として抽出
- ※「C':2本の柱」とする